キープアウト!
あたしは、それ以上聞いていられずに席を移動した。

村中さん。
美人で読者モデルまでやってたんだ…

しかも、亮二好みって何のことなの?

胸が苦しくなる。
ねぇ? 亮二?
あたしあなたを信じていいんだね?

普通レベルのあたしを好きになってくれたんだよね?

「樹里。帰るぞ」

亮二があたしに気付いて声をかけた。

「早かったね」

「切り上げてきたんだよ。可愛い彼女のために」

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