キープアウト!
「亮二……」

「誰が嘘八百だって?」

マスターがあたしを見る。

「帰るぞ」

「離してよ!」

あたしは引っ張られた手を振りほどいた。

「マスター、お会計頼みます」

亮二があたしの伝票を持って、会計をすませてしまった。

一体何がどうなってるの?

「樹里。帰るぞ」

グイッ。
あたしは、さっきよりも強く手を握られていて、ふりほどけなかった。

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