キープアウト!
「樹里、歯磨きたいんだけど」

そこへ。
スーツに着替えた、亮二が入ってきた。

亮二の首筋を見ると、襟で隠されてキスマークなんてついてることすら分からない。

「亮二。なんで、3ヶ所もつけたの?」

「そんなつけてた?」

なんて言いながら、歯磨きを始めた。

「恥ずかしくて会社に行けない!」

「誰も首筋ばっか見ないだろ?」

「そうだけど…」

ファンデーションで誤魔化してみようとしたけど、不自然過ぎて返って浮いてしまう。

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