切恋



「あっあれは…」


もごもごと悠維は口ごもる。


どうせ私を女だなんて見てないくせに…

あの日から数日後に悠維は私に言った。


ごめん。
好きな奴とゆずを重ねたら抑えられなかった


なんて言葉なんだろうって今でも思う。


私はその言葉を聞いた瞬間頭が真っ白になった。


ただ便利に使われただけだったことに腹が立って、悲しみに包まれた。



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