Dearest
アシュリーの部屋に向かうと、アシュリーは部屋のドアを開けたままベッドに寝っ転がって雑誌を読んでいた。



「アシュリー、ちょっといいですか?」

「あ?ラヴか。何だよ」



ラヴに気付くと、アシュリーは体を起こしてベッドに座る。




「アシュリーは彼女いますか?…女性嫌いなアシュリーですからいないですか」


「いきなりだな。あぁ、いねぇよ。作る気もねぇ」


「アシュリーは男前ですから勿体ないですよ」



ラヴの問い掛けにアシュリーはため息を吐く。




「…俺はアキが好きだ。ずっと好きだったんだ」



アシュリーの言葉にピクッと反応するラヴ。


そんなラヴを見たアシュリーは困ったような顔をしながら鼻で笑い、呟く。




「…でもラヴはこの俺が尊敬する男だ。だから奪う気はねぇよ、安心しろ」

「はい。アシュリーはそんな男ではないとわかってます」

「まぁラヴがアキに寂しい想いばかりさせてたらわかんねぇよ?…俺も男だからな。理性を抑えるのが精一杯だ」



アシュリーと暫く話し込んだラヴは部屋を後にした。





「彼らは母親離れが出来ていませんね。ずっとこの家にいるつもりなのでしょうか?まぁ、いいんですけどね」



違うだろ、ラヴ!!


…と、子ども達が聞いていたらツッコまれる事を呟きながら、ラヴはリビングに向かった。





ラヴは子ども達がアキを『母親』としてではなく『1人の女性』として見ている事に気付いていなかった。
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