Dearest

2・愛すべき命

今日は久しぶりに家族全員揃って、リビングに座っていた。



「久しぶりね、みんなでいるの」

「だね♪やっぱ家は落ちつく〜。この焦げた匂いとか」

「あぁ!また焦がしちゃったかな!?」



アキはパタパタとキッチンに戻っていく。


そんなアキを見つめる息子達。




「ラヴ。アキは最近どうだ?」

「アキですか?強くなったと思いますよ。前に比べて寂しがり屋じゃなくなりました」

「そうか」



ラヴの言葉に少し安心した表情を浮かべる息子達。




「…アキはきっとわかっているんですよ。あなた達がもうすぐここから出て行ってしまう事を」



ラヴがそう呟くと息子達は無言のまま俯く。


暫く沈黙が流れるリビング。



すると、キッチンから何かが割れる音がした。




驚いた男達は急いでキッチンへと向かう。
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