Dearest

3・日常生活

5人が家族らしくなった頃。

小学校の授業参観があった。



3人とも時間が被っていたので、ラヴとアキは手分けして行く事にした。




「ラヴが小学校行ったら騒ぎにならないかな?仮にも芸能人なんだし」

「大丈夫ですよ、変装しますから」

「あたしはスーツでいいのかな?いつも授業参観の時、父兄の人達って何着てたっけなぁ」



アキは鏡の前で服を合わせながらあたふたしていた。




「私は4年生のサミュエルのクラスに行けばいいんですよね?」



ネクタイを締めながらラヴはアキに問い掛ける。




「うん、私が5年のレオンと6年のアシュリーのところ行くから。サミュエルは任せたわ」


「はい、分かりました。では、そろそろ行きますか」



2人は小学校に向かった。




「わぁ…。何かあたしが緊張する。まさか20歳で保護者として授業参観に出席するとは思わなかったよ」



そわそわと落ち着かないアキを見て、ラヴは微笑んでいた。
< 79 / 596 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop