Fragile~思い出に変わるまで〜
それは一緒に食事をとっていても、リビングで寛いでいても、どこか遠慮がちな健とは違って、激しくも情熱的なもので……


今までのセックスとは比べ物にならないくらい私の体は翻弄された。


そしてまた今日も、健は私を抱く。


押し倒すほどの力強さであっという間に私のパジャマを剥ぎ取り、下着だけになった肌にねっとりとした舌を這わしてくる。


焦らすようなそれは私を有り得ないほど乱れさせ、今まで出したこともないような声が、私の口から漏れた。


「……んっ……やぁ……健……そんなとこ……あぁ!」


ずっと恥ずかしくて声を我慢してた。


いつもそれを怒られていたのに、今はそんな余裕さえない。


彼の指や舌が執拗に私を愛撫し、そして焦らす。


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