Fragile~思い出に変わるまで〜
しばらくして藤森が諦めたように口を開いた。


「こっちこそ無理言ってごめんなさい……

三人で出掛けたこの2ヶ月間、ほんとに楽しくて……

健が……本当の家族だったら良かったのにって、何度も思った

ひなも懐いてたし、ほんとの父親みたいに大好きで……

奥さんがいるんだってこと……忘れそうになってたよ

そうだよね?
奥さんには悪いことしちゃった……

健から謝っておいてね?
それと……旦那さんを貸してくれてありがとうって……

お礼も言っといてね?」


藤森はほんとに申し訳なさそうに、でも会えなくなることを心底悲しんでるように、複雑な表情で俺に訴えかける。


俺は藤森の言葉ひとつひとつをしっかりと受け止めながら、三人で出かけた思い出をなぞるように思い出していた。


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