Fragile~思い出に変わるまで〜
「あ……んん……」


体をくねらせ、俺の腕を掴む手に力が入る。


感じてるんだと嬉しくなって、指を増やしながら何度も出し入れすると、彼女は小さく悲鳴をあげて体を震わせた。


ずるりと指を引き抜くと、両膝を開いて代わりに俺自身をゆっくりと深く沈めていく。


「んっ……ふ……」



彼女と深く繋がることで、俺はようやく満たされた気分になっていた。


自分がどれだけさとみを愛しているのかを伝えたくて、夢中で腰を振り続ける。


彼女も限界が近づいて、呼吸が乱れてきていた。


俺もだんだん余裕がなくなってくる。


そしてそのまま絶頂を迎えると、俺は迷うことなくいつものように彼女の中に一滴残らず注ぎ入れた。

< 326 / 589 >

この作品をシェア

pagetop