Fragile~思い出に変わるまで〜
いや、この温もりはさとみに違いない。


やっぱり戻ってきてくれたんだ!


頭に置かれたままの手を、俺は咄嗟に掴んで力強く引き寄せる。


さっきまで朦朧としていたのが嘘のように、夢中で彼女の体を抱き締めた。


さとみ……さとみ……と名前を呼び続けながら、さとみであろうその人に激しく口づけを交わす。


「ん……」


少し荒々しかったのか少しだけ抵抗をみせる彼女に、抑えがきかなくなる。


そのまま体勢を入れ替えて、彼女を押し倒した。


さとみの弱い部分を舌で転がしながら、指で一番敏感な部分を刺激する。


「健……やめっ……」


やめてと言いながら充分潤っている彼女に、俺はさらに深く指を呑み込ませた。
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