Fragile~思い出に変わるまで〜
さとみはいつも自分よりも俺の幸せを願ってくれてたな……


最近、穏やかでイラつくことなどなかった、さとみとの生活ばかりが思い出される。



なんの心配もせずに安心して仕事が出来ていたのは、さとみのおかげだったんだと……


俺は、馬鹿だ……


あの頃、自分がどれだけ愛されて甘やかされていたのかがわかっていなかった。


人の心配が出来るような、そんなえらそうな人間じゃなかったんだ!


失ったものの大きさを改めて感じながら、これからのあやとの関係をどう修復したらいいのか考える。


ひなのためにも、どうにかして以前のような三人の関係に戻したいと思っていた。


それにはあやだけを責めるわけにもいかない。


俺自身も、いつまでもさとみの亡霊を追いかけてないで、変わらなくちゃならないと思う。


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