Fragile~思い出に変わるまで〜
「あの、俺、前からずっとさとみさんのことタイプで……

でも課長の奥さんだから諦めてたというか、憧れだったというか……」


いったん私の顔をちらっと見ながら、また続けて話し出す。


「課長のことで傷ついてるさとみさんを支えてあげたいって思って……

それから離婚したって聞いたときも、いてもたってもいられなくて

健太のこともすごく可愛いし、これからも仲良くしていきたいっていうか……」


彼が一生懸命に話せば話すほど、心苦しくなっていく。


「あの、それで……俺

健太の父親になる覚悟もあります!

だから……


俺と結婚してください!」


「……」


こうなることをわかっていたから、いつも美咲にいてもらったのかもしれない。


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