Fragile~思い出に変わるまで〜
小学校の門を潜ると、一本の立派な桜の木がこちらを優しく見つめている。


「あの木の前でみんなで写真撮らない?」


美咲がそう提案する。


「いいっすねー」


桜井くんも腕を組んで頷きながら、美咲の意見に同調した。


「うん!僕もこのでっかい木の前でランドセルをしょってるとこ写真に撮りたい!」


大好きな二人の意見に健太も嬉しそうに乗っかる。


「じゃあ誰かに撮ってもらおうか?」


健がキョロキョロと辺りを見回して、先生らしき人物を連れてきた。


新任の教師なのか、まだ若そうな男の先生に、写真を撮ってもらえないかと交渉している。


だいぶ苦戦しているみたいだ。


仕方なく私はスヤスヤと眠っている花純美を起こさないように、その先生に話しかけた。


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