Fragile~思い出に変わるまで〜
それを先のばしにしたのは俺だ。


内容が内容なだけに、朝からサラッと言えるもんでもなかったから。


さとみを、傷つけることになるんだろうな……


そう思うと自分のばかさ加減に呆れる。


何が一番大切で、守らなくちゃいけないのかわかってるつもりだったのに………


「はぁぁ……」


またひとつ大きなため息をついた。


今夜のことを考えると、憂鬱な気分になる。


それを払拭するように顔を両手でパンパン叩いて気合いを入れた。


「よし!」


気持ちを切り替えて、目の前の仕事にとりかかる。


早く帰るって言ったけど、正直帰りたくない自分もいた。


さとみは分かってくれるだろうか?


これが、浮気じゃないんだってことを……


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