*.°・*オレンジ*.°・*

初めて

___……

また雅也のことで、心の中でブツブツと言っている間に図書室へ着いた。


「…っよいしょ…っと!」

あー重かった…。
えーと、これは何処に置いておけば…

くるりと図書室を一周見渡す。

そういえば、図書室人ないなぁ…
いつもこんなにすいてるのかな?


近くにあった本棚から
いい本あるかなー
と、何となく本を探していると


…ガダッ!!!ドンッ!!!____

「きゃあっ!!!」


誰もいないはずの静かな図書室から
大きな物音が聞こえ、
たまらず叫んでしまった。


「…な、なに?」

気味悪いなぁ…早く教室戻ろ…

入り口のドアを開けて
図書室を出ようとすると


「ちょっと待って!!!!」

「え?…」

声のした方を見るけど、
人の姿は見あたらない…。

ガラッ!!___

勢いよくドアがあく音がした。
ヒィッ…今度は何…?

「…ごめん、ごめん」


ゆっくりドアの方に顔をむけると…

「…ゆ、ゆ、祐馬君?!?!」




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