*.°・*オレンジ*.°・*
___……

今はお昼の休み時間

昼食もすまして、トイレにでも行こうと教室をでると

「あ、川崎さん!」


自分の名前が呼ばれたと思い
後ろを振り向いた

すると、沢山の本を抱えた
先生が立っていた。


「せ、先生?!?!何ですか…その本?!」


「ちょっと…図書室まで運ばないといけないんだけど…っ職員室に呼ばれちゃって…!!だから川崎さん頼んだ!!」

「ぇぇええ?!?…っちょせん…ぅっ」


先生は私の前に、何本も積まれた本の固まりを差し出した

私はそれを、
受け取らない訳にはいかなかった。


…っ重いし…もう先生!!!

あたしじゃなくても、もっと力のある男子とかに任せればいいでしょっ

心の中でブツブツ呟いていると

「…あれ、お前何してんの」

「…何って見ればわかるでしょ!!!
本運んでる…の!!」

あー大変だねぇガンバって~
なんて適当に流していく雅也

「…ちょっと待ちなさいよ!!」

わたしは優しさのかけらもない雅也
にムカついていた。


「俺今からデートだからっ♪ んじゃっ」

ムキィィィ何がデートじゃいっ!!
「あっそ!!!」


ヘラヘラしてる雅也に背中を向け、
本の固まりを抱え、図書室ヘむかった。








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