love song
『さて、SERINAさん、新曲凄く良かったですよ。やはりこの曲も恋人さんに向けて歌っているんですか?』
『有り難う御座います。はい、最愛の人へのラブソングです』
笑いながら冗談っぽく言った。真面目に答えると面倒だったから。
『SERINAさんは、恋人さんについては珍しくオープンですよね。だから、顔出しNGなんですか?』
『そうですね。それに私は私の歌を聴いて歌を気に入ってくれる方を大事にしたいんです』
にっこり笑って答えるとアキラさんは同じように笑いながら頭を掻いた。
『だからSERINAさんはカリスマ化していったんだろうな。では、ここでSERINAさんの噂の新曲をどうぞ!』
私の新曲が流れる。その間、アキラさんと少しだが話をした。アキラさんも私のファンなのだと、本当か気を遣っていての嘘なのか分からない。そう思ってしまうとこが私のひねくれ者なとこなのだろう。
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