天を衝く槍


「左腕の調子、どう?」


シロさんに剣を教えてもらっている最中、彼は眠たそうな表情で私に聞いた。


「シロさんとヨースケのおかげでもう大丈夫ですよっ」


私はマッチョのポーズをとって元気だということをアピールする。


「……そう」


彼はまだ寝たいのか眠たそうにそうな目をして言い、私が隅に置いていた槍と私が持っている木刀とを持ちかえさせた。


「あとはヨースケに教えてもらいなよ。さっきからヒマそうにしてるし、俺これから任務だから」


彼はそう言ってトレーニングルームの隅でボーッとしているヨースケを指した。


そして、その後は10日ほどヨースケに再び槍の指南してもらったのだった。

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