天を衝く槍


夜が明け、朝ご飯を食べ終わって食器などの片づけをする。


リャノは自分の武器の手入れをしていた。


そんな時。


「!」


何か、得体の知らないものの気配がした。


あの注射をしたことで、ここに入る前では分からなかった匂いや、気配が分かるようになった。


ジルが立ち上がり、リャノも手入れをしていた自分の武器を装備する。


彼らの目は真剣だった。


「来ましたか」


ジルの表情の変化を読み取って、リャノが言った。


「わざわざ向こうから来てくれるなんてラッキー」


ジルは不敵に口角を上げた。


そしてリャノが私の方に来て、「ウサギが来た」と耳打ちする。


ドクドクと心臓が鳴る。


『死んじゃダメだよ』


ソンジュさんの言葉が頭の中で響く。


私はフォシャールのを手に取り、三人はロッジを出た。




< 62 / 294 >

この作品をシェア

pagetop