ブラック王子に狙われて②
3学期の期末試験では普通科で4位だった絢。
それが、今回の中間試験で3位になってる。
「よく頑張りました」
「///////」
優しく頭を撫でてやる。
各教科の順位を確認すると、
『100点』と記されてる科目が3つもあって、
更に赤丸で囲まれてる(最高得点者)科目が5つもある。
「一気に豪褒美券9個ゲットって……」
正直、ご褒美券ルールを決めた時とは状況が違うというか。
今の絢なら、簡単に科目1位も取れてしまうほど、
実力がついて来たんだけど……。
ルールを変更してないから、
正直、俺もご褒美券が欲しいと思ってしまう。
まぁ、いっか。
「慧くんっ」
「ん?」
「あのね?」
早速ご褒美券を使うらしい。
指先をもじもじとさせて、頬を赤らめ始めた。
「何?……言いたい事があるなら、遠慮なく言え」
さて、累積分もあるから、何個使う気なんだろうか?
アイスティーを口にしながら、絢の言葉を待っていると。
「今後の成績にもよると思うけど」
「……ん?」
「慧くんと………同じ大学に留学したいっ//////」
「……………え?」