ブラック王子に狙われて②
「まだまだデカくなりそうだな」
「ッ?!/////」
嬉しいような、気恥しいような。
それに、ちょっと視線が怖いんですけど。
口角が緩やかに持ち上がり、目元を細めて。
そりゃあ、もう少し大きくなってくれたら嬉しいけど。
ブラを買い替えるのが大変なんだよね。
ついこの間、サイズアップしたけど。
なんかこの調子だと、また買い替えないとならなそう。
「何、その不服そうな顔」
「え、あっ、……ううん、何でもない」
「言いたい事があるならハッキリ言えよ」
「う゛っ……」
彼の威圧感はハンパない。
言いたくないことも言わされる。
それも、無条件で。
まぁ、この性格を差し引いても
彼はお釣りが出るくらいカッコいい。
「下着のね、サイズがすぐ変わるから、買い替えが大変なのっ」
「あ、……そうだよな」
「……ん」
「んじゃあ、俺が買ってやろうか?」
「へ?………ッ?!//////」
溜息交じりにボソッと呟いたら、
目の前にどアップの美顔が現れた。
しかも、もの凄~~く、あくどい顔してる。