恋愛喫茶店 ~恋と一緒にスイーツを~

「・・・わかった。必ず、絶対に帰ってくる。その時には、綾瀬の顔を見て、目を見て、俺の方から告白するから。OKの返事くれると嬉しい。」


「それが、私の告白に対する返事?」


「そう。きちんと言ってないようで、ズルイと思うかもしれないけど、俺も綾瀬と同じように好きな人の目の前で気持ちを伝えたいし。じゃあ、ゆびきりげんまんしようか。」


成瀬君の言葉で、私は小指を立ててゆびきりげんまんの準備をする。立てた小指の先には何も無かったけれど、きっと成瀬君の小指と繋がってるって信じてる。


『ゆ~びき~りげ~んま~ん・・・』


小さい頃、何度も口にしたあのリズムを口ずさむ。懐かしいリズムで、すれ違っていた私と成瀬君がようやく繋がった気がした。
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