シンデレラの魔法
パーカーと、インナーに紫の無地の七分丈と、ジーパンでいっか
適当に目についた服を取り出していると、お姉ちゃんが後ろから抱きついてきた
「りぃ〜、今日はお姉ちゃんが服選んであげる!」
「え?……いいよ」
「よしっ、お姉ちゃんの部屋行こう!」
や、あの……了承の“いいよ”じゃないんだけど…
そんなことを思っても、お姉ちゃんに通じるわけもなく、腕を引かれて強制的にお姉ちゃんの部屋へ
「いいよ、さっき出したのでいいじゃん」
「だーめっ、お姉ちゃんね、りぃが高校生になったら、こうやってお洒落してお出かけするのが、夢だったんだぁ」
「……中学の時もしてたじゃん」
「中学は中学、高校は高校!さっ、ここ座ってて!」