俺の大好きなアイツ。
ドカッ
俺は苛立ちを隠すことなく
椅子に座った。
流石にクラスメイトも
俺の不機嫌オーラに気付いたらしく
大人しく席に座った。
「…あのっ……篠原くん?」
気まずそうに話しかけてきた女子に
冷たい目を向ける。
「ごっ…ごめんなさい…」
泣きそうになって席に戻る
…なら、最初から話しかけんなよ。
いじくらしい。
ガラガラガラ
「おっ?何だ何だ?偉いじゃないか!!」
この雰囲気を見事に読めない先生が
満足そうに入ってきた。
クラスメイトの視線が
チラチラ俺に向く。
…ムカつく
「先生」
「おっ?何だ、篠原?」
「気悪いんで、保健室行きます…」
「おう…?気をつけてな」
俺のいつもにまして、
不機嫌オーラを
気分が悪いと思ったのか
あっさり承諾してくれた。
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