俺の大好きなアイツ。
私は、久し振りに屋上に来ていた。
…数学、嫌いだし。
サボるなら、やっぱ、ここでしょ?
ガチャッ
ドアが開いた。
何か分かんないけど、とにかく…
隠れなきゃっ!!
私は煙突みたいな所に身を潜めた。
そしてそっと、来た人を覗いてみると…
ななななななんとっ!
陸斗くんじゃないですか!!!
でも、その隣にいたのは……
うちのクラスの超モテ子。
…付き合っちゃうのかな…?
嫌だよ、そんなの。
だけど、そんな心配も虚しく、
“俺、お前のこと知らないし”
で片付けてしまった。
モテ子はショックで屋上から出ていった。
…そりゃ、ショックだよね。
てか……
今ってチャンスじゃない!?
だって唖然と立ち尽くしている陸斗くんと
私しか、いないわけだし……
…何か、話すことは…?
差し障りのない言葉…?
ん~……
もう、どうにでもなれ!
当たって砕けろ!
私は緊張のあまり、何て言ったかは、
よく覚えていない。
けど、確実に言えることは、
私の名前を知ってもらえたし、
私は陸斗って呼ぶことに成功した。
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