Hurly-Burly3 【完】
だって、馬子さんの被りモノ結構ゴム臭い。
買ったばっかりだと思われるよ。
「とにかく、ここから動くなよ。」
た、田中このまま放置ですか!?
「馬子で居なきゃ駄目なの!?」
「それ結構似合ってる。」
田中の目は異常だと思われる。
「眼科を勧めるぞ!」
医者に行った方が良いのではないかと思う。
「日和ちゃん、絶対に動かないでくれよ。
俺、結構方向音痴だからさ。」
そんなの知ってるよ。
田中の方向音痴伝説は数々あるもんね。
「分かった。」
しょうがない、田中のために馬子さんで
一発芸を考えて見ようかしら。
馬子さん意外といいね。
かくし芸大会で馬子さん仮面として
登場してみよう。
よっちゃんにこの馬子さん見せたい。
休み明けに被って登校しようかしら?
最初は嫌々被ったけど臭ささえ我慢
すれば結構楽しい。
子どもに馬が居ると指さされる。
子どもたちと一緒に手を繋いで
グルグル回ってみるとメリーゴーランド
みたいだなと思った。
「馬子さんって言うのよ。」
馬は人参食うんだよって男の子に
無茶ぶりをさせられた。
そんなところをまさか思わぬ人に
見られていたとは知らずに馬子さん
になりきっていた。
あたしは馬子。
日和の魂は一時封印中よと思い込んで
馬子さんを演じていると白い目でこっちを
見ている人たちが居ることをこの後知るこ
とになる。
どうも、ずっと視線が痛いのです。