Hurly-Burly3 【完】

裏校舎には普段目が行き届くことはなく、

落ち葉がこんもりと山を作っていた。

これでは掃いてる意味がなくなってしまう

からと軍手のまま落ち葉に手を突っ込んだ。

まだ体育着ということでジャージだから

少し汚れても大したことはない。

バフッと落ち葉の山に顔を突っ込んで、

ムクリと起き上がる。

遊んでてもしょうがないわ!!

さっさと拾いましょう。

落ち葉をゴミ袋に詰めることにした。

おじちゃんが来るまでにこれだけ集めたら

きっとおじちゃん喜んでくれるに違いない。

ワクワクしながら落ち葉を詰め込んでる時に、

微かに聞こえた声にビクリと身震いをした。

何だ?今のゾクリとするような感覚。

風が冷たくなったからそのせいね!

きっとそうだわ。

もう少し厚着にしてくるべきだった。

また風邪でもひいたらそれこそサユに

怒られかねない。

こ、声が聞こえる!?

ま、まさかあたしはこの歳で幻聴が聞こえる

ほどになってしまったのか!?

それは大変だ早急に耳鼻科へ急がねば。

ただの耳の垢が溜まってるわけじゃなさそうよ。

昨日、ちゃんと掃除したもの。

ゆ、幽霊がこんな時間帯に出るわけはない。

な、な、何かの間違いだ!

妖精がお喋りしてるだけよ。

そうよ、秋に登場する妖精さん素敵ねで

誤魔化すパターンに突入しちまえ。

「おいっ、幹部見つかったか?」

乾物でも探して何になると言うんだ?

冬の蓄えをするとは将来設計の出来た

若者が居るんだと感心していた。

「それにしても、ここの女子生徒可愛い子と

美人が多いよなっ。」

どうも、あたしは身動きもとれずに落ち葉へ

隠れみの術を使うことになった。

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