Hurly-Burly3 【完】
束の間のひと時
只今、家でゲーム大会開催中です。
何故、いきなりそうなったのかと言われれば、
深い事情があるんです。
「日和、地雷踏んだわ。」
「修平君、ヘルプですっ!」
あの後、工藤先生のところに行きました。
診察はとくに大したことないだろうから、
薬を塗れば大丈夫とのこと。
田島さんがサユと仲良くお喋りしていた。
工藤先生がサユに飛びついたのは言うまでもない。
帰りに文句を言ってるサユが今日は泊まりに行く
からと宣言してきた。
「えっ!?」
いや、嬉しいとも。
サユが泊まりに来るなんて今日はハッピーだ。
「何、駄目なの?」
「ううん、ウェルカムですよっ!!」
夕飯を永瀬家で兄ちゃんとご馳走になって、
サユと修平君が家に泊まりに来た。
ダディとマミーが2人っきりになるし、
いいんじゃないという提案でこうなった。
今頃、ラブラブしてるかもしれない。
ダディとマミーは未だにラブラブだ。
マコ君とサユにもあんな感じになって貰いたい。
いや、将来はあんな感じだろう。
「修ちゃん、修ちゃん!!」
兄ちゃんの騒ぎっぷりは今更何とでもない。
だが、明らかに修平君が嫌そうだ。
兄ちゃんは永瀬家の男の子に随分と災難を
振りかけているからね。
「姉ちゃん、あの鳥何?」
しかし、いつ見ても大人な対応だ。
「さ、さぁ?」
サユと修平君があたしに視線を移す。
「あれはオカメインコの師匠です!」
師匠は普段全く動かない。
それはもう人形のように兄ちゃんの肩に乗ってる。
どうも、人にはキュートなインコちゃんだと
思われたいらしい男の子です。