Hurly-Burly3 【完】

あたしのことなのにちぃー君が顔顰めたり

する意味が分からない。

「日和、行くわよっ!!早く乗りなさい。」

サユが自転車を漕いでいるのを見るのは、

いつぶりだっただろうか。

「う、うん、サユあたしが運転」

「つべこべ言ってないで早く乗んなさい。」

こういう時は何を言っても駄目だ。

「アイアイサー」

腕まくりされた袖を下ろして素早く自転車

の荷台に乗る。

「い、芋っ」

そういや、ユウヤ芋剥けた!?

あたしが剥いた方が早かったんじゃないか?

「まだ言うか。」

慶詩は深いため息を吐く。

「おうっ、ヒヨリン食えよ。

元気になるんだぞ!!」

「何度も言うが大したことはない。」

ユウヤが剥いてくれた焼き芋を手に

していると不良メンバーズもたくさん

芋を剥いてくれたらしい。

「ヒヨリン、俺たち徹夜で鶴折ってやるからなっ!」

「し、死ぬなっー!!」

「誰か鶴の折り方知ってるか?」

「俺は亀なら折れるぞ。」

何で、亀が折れるのに鶴が折れない!?

いやいや、そんなことじゃない。

「だから、そんなに重症じゃないんだってば。」

不良メンバーズがみんな良い奴らだということが

改めて分かった気がするけども意外としつこいぞ。

サユが自転車を発車させる。

この子、ありえないスピード出してます。

「みんながあっという間に遠くなる。」

「もうあんたって子は心配ばっかりさせて!!」

すいません、サユちゃん。

こんなあたしに付き合いきれるのは最早サユ以外

居ないのかもしれないね。

あたしですら気付かなかったことをいち早く

気付いちゃうんだもん。

「サユ、芋いっぱいあるよ!」

「あんたって子は・・・」

大好きよ、そのツンデレ具合も愛してますからっ!!

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