Hurly-Burly3 【完】
次の日は、土曜日ということもあってか。
兄ちゃんはお休みでお昼まで寝るからと
言って起こしても起きなかった。
修平君は友達と遊ぶ約束があると言って、
朝ご飯を食べて出かけて行った。
サユとお出かけの準備をする。
お昼ご飯は藍ちゃんと食べる予定だ。
兄ちゃんは適当に何とかするだろう。
ジョセフィーヌのお昼ご飯だけ準備して、
洗濯を干して準備中のサユを待つ。
ジョセフィーヌは準備をするサユにへばり
ついて離れない。
ここまで来ると少しジェラシーを感じる。
「日和、髪やってあげるからここ座って。」
サユは手先が器用で美容師に向いていると思う。
センスもいいから服とかもサユが選んでくれたりだ。
あたしが選ぶものは悉く却下される。
時たま、それに切なくなって扇子を磨いている。
※センスではなく扇子を磨いているのです。
「日和の髪質ってホント羨ましいんだけど。」
サユがあたしの髪を櫛で梳く。
「父さんの遺伝で色素薄いからあたしは」
「いつも黒に染めてって頼みに来るもんね。」
父さんの髪も色素が薄いからあたしも元は同じ
色でこの色のおかげで小学生の時随分と先生に
嫌味を言われたものだ。
あまり何を言われても気にするタイプじゃない
あたしでもさすがにイラっとしてそれ以来ずっと
黒くしている。
元々はマミーが黒に染めてくれていたのが、最近
ではサユの手で黒に染めてもらえている。
サユはあたしの専属美容師だ。
「高校だから何も言われないと思うよ?」
サユは綺麗な色なのにと言ってあたしの髪を
触って弄り始めた。
もちろん、あたしも嫌いなわけじゃない。
色素の薄い髪と瞳の色は父さん譲りだから、
本当ならチャームポイントだったりするはずだ。
「うん、でも今さら戻してもクラスの人に何を
言われるか。それこそ、あの副校長に・・・」
厳しいこと言われるに違いないよね。