Hurly-Burly3 【完】


***



意外と自販機遠い。

兄ちゃんも人使いが荒い。

真君と話したかっただけじゃん。

だったら、2人で来れば良かったのにね。

しばらく、話してなかったからいろいろ

話したことあるんだろうね。

7年間は一緒に居ないってことになるのか。

生まれた時から一緒だった2人が急に

離れるということはやっぱり寂しいもんだよね。

あたしだってサユと7年間も離れるとか考えた

だけでも億劫になる。

途方もない年月だよ。

7年間でどれだけ兄ちゃんが変わったことか。

背も前より大きくなってる。

声も少し低くなってて顔も前より大人っぽく

なってて、手の大きさも変わった。

あたしが気付いたところだけでもこんなに

たくさんあるんだ。

真君は兄ちゃんの良き理解者だからきっと

もっと兄ちゃんが変わったところが分かるんだろうな。

冷たい真君が本当はどれだけ兄ちゃんを大事に

しているか知っている。

どれだけ、兄ちゃんに手を焼いているか知っている。

変わり者の兄ちゃんの親友で居続けてくれた

人なんだからきっとあたしなんかよりも理解しているだろう。

久しぶりに2人のやり取りみたけど、

全然変わってなくて安心した。

これから少々日本に居るみたいだから

真君にはお世話になるだろうな。

兄ちゃん、真君大好き星人だから。

ふんふんふん。

鼻歌交じりに自販機に近付く。

えっと、兄ちゃんはあたしと一緒で

オレンジジュース好きだよね。

真君にはお茶買っていこう。

500円玉を入れて1個ずつ飲み物を

買ったのだった。

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