Hurly-Burly3 【完】
伊織君を睨み倒そうと踏ん張る。
負けるな、日和!!
ここでフェロモン魔導師とバトルして
ボーナスに宝の地図をゲットするのだ。
財宝を探し出すためにはこのフェロモン
魔導師に勝たねば!!
「フルパワー全開ワンダフルタックルッ」
突進して伊織君にダメージを与える。
「お嬢ちゃん、マジで泣かすぞ。」
ひっぃぃぃー!!
伊織君にデーモン降臨した。
魔人に昇格しちゃった。
「こ、殺しにかかって来たのはどう見ても
伊織君です!!」
危うく、窒息死を巻き起こすところだったのよ。
みんなに賛同を求めようと視線を向ける。
ユウヤはまだかまだかと出番を伺っている。
京様は読書をしながら欠伸をしていて、
馨君はクスリと笑いながら知らんふりをする。
慶詩とナル君は仲良くゲーム話。
ちぃー君は机に伏せて死んだように眠るのだった。
な、何故だ!!
この弛み切った感じ。
あたしの扱いを完全に間違っている。
むしろ、あたしを構ってくれる伊織君は
天からの恵みと言っても過言じゃなかった。
こ、これはまさかのヒロイン交代宣言でもする気なのか?
あたしまだ全然ヒロインらしいことしてない。
そ、そうだ、ヒゲダンスもまだ未完成だ。
ズーンと落ち込むあたしにケータイを弄っていた
我が友サユちゃんがため息を吐いた。
「さーちゃん、元気がありませんね?」
ここ最近ずっとこの調子で心配しまくりだ。
一体、何があったと顔を合わせば言うのだが
いつもため息を吐き理由が曖昧なのである。
「サユリン、何か食べる?」
ナル君も心配そうにサユの表情を伺う。
馨君もさっきとは打って変わって心配そうに
サユに煎餅を差し出す。
馨君、紳士なんだけどねそこで煎餅の選択
はきっとミステイクよ!!