不器用な美女と野獣
桃音は不思議な子だと思っていた。
普通なら嫌がる自分の世話をニコニコとしながらこなしていた。
「獣汰次移動だけど」
周りは怖がって近づかない。
彼女は自分を怖がらない。
「僕といると周りに避けられるよ」
「別にそんな風に避けるなら本当の友達じゃないわよ。
私が獣汰といたいからいるんだからあんたは余計なことを気にしなくていいのよ」
彼女は勝ち気な性格だった。
そして世話好きで優しくてお節介なタイプでまっすぐである。
大人びていて頭がいい。



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