生徒会長の裏の顔


「悪いな」


会長は笑って、ポケットからピンマイクを出す。


思ってないな…。


受け取りながら、不服を心の中で言う。


生徒会の棚にピンマイクを入れて、鞄を肩にかける。


会長は扉の前でぼーっとしている。


「通してもらっていいですか」


会長を見上げて言う。


「…嫌だ」


会長は呟いて、私の肩に手を置く。


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