生徒会長の裏の顔


「すいません。遅くなりました」


「鈴!やっときた!」


夏実ちゃんの明るい声。


「ごめんね」


鞄を置きながら、謝る。


「会長も心配してたよ。遅いって」


会長が…?


夏実ちゃんに名前を出されて、会長はびっくりしていた。


「夏村が遅いって珍しいなぁってね。
佐原も心配してたよ」


会長は笑顔で言った。


「そうですか。すいません」


私は頭を下げて、仕事に取りかかった。


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