生徒会長の裏の顔


「すいません会長。
時間大丈夫ですか?」


「問題ない」


会長は鞄を持って、鍵を指でくるくると回す。


「私が返します」


鍵を閉めた会長に、私は言った。


「いい。さっさと帰れ」


「よくないです」


渋々といった様子で私を鍵を渡した会長。


「じゃあ、さよなら」


私は職員室へと走った。


***
最近、会長に迷惑かけすぎだなぁ…。


体育祭もそうだし、打ち上げのときも…。


あぁ~、屈辱的…。


私は落ち込みながら、靴を履く。


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