揺れる水面 映る月影は何処から


「妃絽?」



「そんなに警戒しないでくださいな。おや、君は各務夏樹君ですね。初めまして」



「あ、初めまして」



夏樹は律儀に僧侶と挨拶を交わしている。



そんな彼を妃絽はひっぱたいた。



「何、挨拶交わしてんの?つか、何で、初対面の奴が自分の名前を知ってることに疑問を持たないんだよ。この天然無警戒鈍感馬鹿が」



久々の毒舌&マシンガントークである。



夏樹は久しぶりに毒舌マシンガントークを喰らい、いじけていた。






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