ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
そんな光景を気にするでもなく、三橋さんは、明るく淡々と先を続けた。


「子供たちは、昼は学校、夜は病院で寝泊りする生活を送りました。
でも、誰からも文句はでなかったようです。


こんな山の上に連れて来られ、周りを鉄格子で囲まれた状態で、学校と病院の往復のみ。
その上、大量の薬を飲まされ、注射を何本も打たれてもですよ?」


「…………」


「なぜでしょうね?」


「…………」


そんなことを問いかけられても、答えようがない。
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