アイのカタチ
何なのこれ。って、そう思うまでに時間なんて掛んなかった。
あたしの唇と重なってる颯の唇。
「……ん、ちょ、」
グッと颯の身体を押した隙に小さく漏れる声。
だけど、颯はあたしの頭をグッと抱え込む様に抱きしめキスを交わす。
なんなのよっ!
こんな所で叫ぶ訳にいかない。
ましてや、この屋上の空間には誰かがいる。
しかも、聞きたくもない嫌な会話。
必死で離そうとする颯の身体。
でもあまりの力強さに身動きとれずその挙句、生温かいものが口内に入ってきた。
…息が苦しい。
ほぼ抵抗する力が衰える。
口の中で不意に触れ合う舌。
ちょっと、マジなんなの?
「お前、ヤりたくなった?」
スッと唇が離れた瞬間、そう言ってきた颯に唖然とする。
「はぁ!?もう、やめてよ」
少し乱れた髪を整えながら軽く息を吐く。
「だって、ヤりたそうな顔してんじゃん」
「してないってば!!」
ハハっと笑う颯にあたしは颯の身体を遠ざける。
でも、それを拒否るかのように颯はもう一度あたしとの距離を近づけた。