初彼は先輩!?
仮入部で!?
「うーん・・・」
 部活の紙を見て1人悩んでる私。斉藤みなみ。
 すべて平凡な女子・・。
 とくに目立ちもしないし暗くも無い。
 恋をするのは好きだけど・・・。
「みなみー!」
 朝から元気に抱きついてくるこの子は、私の大親友。森川萌。
 私に比べてすっごい元気。それにかわいい♪
「ねぇねぇ。部活はバスケで決まりでしょ!」
「え?うん・・」
 本当はそんなこと考えてなかったけど。
「じゃあ午後仮入部ね?」
「わかった。」
 萌ったら気が早いんだから・・。
 でもいっか!
  
 先生たちの自己紹介やプリント配りの時間ばっかで
 授業はなーんもやってない。
「もう3時か・・」
 部活はもうすぐ!
 楽しみなようなそうでもないような。
「いくよー!」
「萌はやいよ。まって・・」
 
 体育館について見たけど・・・
「すごい・・・」
 みんな一生懸命で迫力がある。
 先輩たちすごいな。私だったら絶対ムリ。
「わりぃ」
 男バスの先輩・・?
「え?」
「ちょっとどいてもらってもいい?」
「あ・・。ごめんなさい。」
「大丈夫!」
 やばい・・・。かっこいい。こんな人初めて見た・・・。
 かなりのやんキーかもしれないけど、すっごいやさしい。
「ちょっと?」
 萌が不思議に見てた。
「何?」
「一目ぼれした?」
 さすが親友。そのとおり・・・。
「うん。かっこいい」
 私は何やってるんだか・・。部活を見にきたのに。
 視線はやっぱ先輩にいっちゃってる・・。
「はぁ~。それより入部届けだしたの?」
「あっ。忘れてた!」
  
 今日はばたばたした1日だったな。
 もう夜なのに寝れない・・
 さっきの先輩のことしか頭にない。
 私が一目ぼれか・・・
 1番ありえないパターンでしょ!
 どうかしちゃってるよ。
 てゆうか名前も知らないし!
 誰だろう・・
 名前もかっこいいんだろうなー
「あーーーもう」
 勉強しなきゃ!
 
「ヤバッ!」
 8時・・・・・・・
「急がなきゃ!」
 あーあー・・まったく寝れてない。
 先輩のこと考えすぎでしょ!
 自分でぼけて自分で突っ込みかよ!
 バカって思う。
 急いで走ったのに、ついたのは
 8時20分・・・
「遅刻かー」
 あっ校門の前に先生が立ってる。
 怒られる・・・
 もう朝から最悪ーーー
「斉藤!遅刻だぞ!」
「はい・・すみません」
 あーもうわかったから、早く終わって!
「野坂!お前もか!」
「別にいいジャン少しぐらい!」
 え?この声って・・・・・
 ええええ!!
 男バスの先輩!?
 しかも今野坂って言った?
 野坂先輩?
 下の名前は?
「よくない!」
「いいじゃんね?少しくらい・・」
 それ私に言ってるの?
「え?あっ・・はい」
「やっぱー!」
 死んじゃう、かっこよすぎ・・・
「2人ともはやく教室もどれよ!」
『はーい・・』

 ろうかで2人っきり・・・か
 緊張するな・・
「ねぇ名前なんていうの?」 
「あっ斉藤みなみです・・えっと・・・」
「俺は野坂裕斗!」
 名前かっこいいー!
「裕でいいよ!」
「えっと裕先輩・・」
 きゃーーーーーー
 名前よんじゃった!
「あはは♪みなみ!」
 えっえーーーーーーーー!!
 今名前よばれた!?
 顔が真っ赤で倒れちゃいそう。
「あ、あの・・・」
「ねぇアドちょうだい?」
 えーーーーー!
 いきなり!?
「だめ?」
 だめなわけないじゃん!
「全然だめじゃないです!」
「そう?サンキュー!」
「あ、いえ・・」
「今日のことみんなに内緒ね?」
「はい。」
「んじゃ!じゃあね」
「あっありがとうございました」

 死ぬーー!やばいってやばいよ!
 名前呼ばれちゃった★
 裕先輩か・・・かっこいい!
 しかもしかもアドもらっちゃったし!!
 どーしよー!なんてメールすればいいかな?
「斉藤!次の問題やれ!」
 え?やばっ。話まったく聞いてない・・
 えっとーこの問題は・・?
「話聞いてませんでした・・」
 はずっ・・
「ったくーちゃんと聞いてろ!」
「はい・・・」
 怒られちゃったよ・・
 でも裕先輩のことを考えてるだけでしあわせ!
 
「みなみーどうしたの?」
 え?私なんか変?
「どうしたってなにが?」
「さっきからボーっとしてて顔真っ赤だよ」
 それは、裕先輩のことずーと考えてたから!
「あっあのね?」
 内緒って言われたけど、いっか!
「私さっき遅刻してきたじゃん?」
「うん。どーせ寝坊でしょ?」
「そうなんだけど、その後・・学校の前で怒られてたら、あの先輩がきて・・一緒に怒られてたの」
「えーーーーーーーーーー!」
 そりゃビックリするよね・・
「しっ!それで名前もわかった」
「まじで!?」
「うん。野坂裕斗先輩」
「そうなの?名前もいい感じじゃん!」
 でしょでしょ!
「裕先輩ってよんでだって!それにそれにね!」
「うん。何々?」
「名前よんでもらっちゃった!」
「え?ほんとに!?よかったじゃん」
「しかもアド交換した」
 えへへ!
「すごいね!遅刻してラッキーじゃん!」
「うん。遅刻してよかった!」
 ほんとによかった!メール楽しみだな~
 もうそのことで頭いっぱい!!
 
 午後の授業もすぐにおわって部活の時間!
 私が1番楽しみにしてる時間!
「萌ーーー!はやくーー」
「はいはい!」
 ダッシュで体育館の前にいって、待ってたら
 裕先輩がきた!
「かっこいいーー」
 思わず声にだしちゃった。
 部活バスケ部でよかった!

「部活終わるの早い~」
「みなみちゃんやる気あるね!」
「あっはい・・」
 そっちの意味じゃないんだけどな?
 まあいっか!
 
 萌とのろけ話をしてたらあっという間に家についちゃった・・
 はーーーーー・・
 もうちょっと時間まってーー
 メール緊張しっちゃってむりー
「ふーーーーーー」
 深い深呼吸をしてもらったアドレスを
 登録する。 
「なんかうれしい」
 自分のケイタイに好きな先輩の
 名前があるってすごいことだよね?
 私にとってはだけど・・・
 
 これでいいのかな?

 『こんばんわ。斉藤みなみです!
  登録お願いします。』
 
 いいよね?最初だから・・・
 シンプルで・・・
 いいや!
 送信!
 送信してから1分くらいたって・・
 ♪~♪♪~
 ケイタイの受信音がなる。
 緊張するな・・
 メールをひらく。

 『野坂裕斗だよ♪
  登録したよ!俺のもよろしく』

















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