限りなく黒に近いグレー
彼を傷付けたくなかったし、彼氏も欲しくなかった


側に居る腕のぬくもりが欲しかった


短気だった彼は、何故か怒らずに考え込んでいた


謝ってとりあえず、その場を繕う


素直な私はもう居なかった


そして遊ぶ事に飽き、働く事にした私


夜働くのは止めてくれよ…


彼に相談すると真剣な眼差しで、彼はそう言った


変わって行くのが嫌だと彼は言う


確かに私は軽く考えていた


付け加えて風俗に勤める事も、激しく反対された


…そんなの無理に決まってるじゃん…

私は出来ないよ…


最初で最後の学祭で、彼と寝ていた為に遅刻した


寮へ起こしに来たクラスメートは、私の寝ぼけ顔に呆れていたっけ


スナックに勤めだし、学校は辞めた
< 37 / 82 >

この作品をシェア

pagetop