君のとなりで恋愛中
うとうとと再び眠りにつこうとした矢先、激しく体を揺さぶられた。
「翔ちゃーん!起きろよー!ったく、俺はお前の世話係じゃねぇんだぜ?」
「ん~…」
畜生…コイツに部屋の鍵のスペアなんて渡すんじゃなかった。
「おはよ、ご機嫌いかが?」
「最悪だ死ねクソ唯」
「わーヒドイ」
こいつは俺の幼馴染で仕事仲間の工藤唯。
女みてぇな名前してっけどれっきとした男だ。
「翔真、お前今日何時から撮影?」
「2時。だから1時には学校抜ける」
「おっけ。俺は2時半だけど、ついでだし一緒に抜けるわ」
同い年だし、何かと俺の世話を焼いてくる。
オカン…。
「母さんパン焼いて」
「あ?誰が母さんだよぶっ飛ばすぞ」
怒られた。