君のとなりで恋愛中



うとうとと再び眠りにつこうとした矢先、激しく体を揺さぶられた。



「翔ちゃーん!起きろよー!ったく、俺はお前の世話係じゃねぇんだぜ?」

「ん~…」



畜生…コイツに部屋の鍵のスペアなんて渡すんじゃなかった。



「おはよ、ご機嫌いかが?」

「最悪だ死ねクソ唯」

「わーヒドイ」



こいつは俺の幼馴染で仕事仲間の工藤唯。



女みてぇな名前してっけどれっきとした男だ。



「翔真、お前今日何時から撮影?」

「2時。だから1時には学校抜ける」

「おっけ。俺は2時半だけど、ついでだし一緒に抜けるわ」



同い年だし、何かと俺の世話を焼いてくる。



オカン…。



「母さんパン焼いて」

「あ?誰が母さんだよぶっ飛ばすぞ」



怒られた。



< 19 / 129 >

この作品をシェア

pagetop