君のとなりで恋愛中



プライベートでこんなに特定の女と話すとか、何年ぶりだっけな…。



「わかんねぇ?お前は好きで絡まれたわけじゃねぇし、俺が首突っ込んだせいで今お前はある意味危険な状態にある。そうだろ?」

「それ…は…」


よく考えれば、あの時俺が直接止めに入らなくても解決方法はいくらでもあったはずだ。



「俺みたいな自分の芸を売る仕事してるやつにとって、これくらい日常茶飯事なんだよ。今回のは、俺の軽率な行動が招いた結果ってこと」




俺はこいつとは学校が同じなだけでなんら関係ないって公表したし、そのうち収まるだろ。




「翔真はそう思うかもしれないけど、あたしはちがうよ」



まっすぐに俺の目を見つめてきたその目に必然と吸い込まれた。



曇りのない純粋な目。



「翔真がどう思おうと、あたしはあたしが悪いと思ったからこうやって謝りに来たんだよ。だから、ごめんなさい」



そうやって、また頭を下げた。


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