【一人チャレンジ企画】タイトル『トン…トン…』
時枝優紀子は疲れていた


何もかもに疲れていた


職場のヒステリックな上司にも


突然の別れを告げられた恋にも


少しナーバスになっていた


それに


優紀子には少し気になる事もあった


優紀子が暮らすワンルームの部屋にいると


ふと視線を感じる事がある


気になり振り返っても、誰もいない


もちろん、いてほしくない


ただ、その視線は日を追う事に強くなる一方で


優紀子はザワザワとした胸騒ぎが収まらなかった



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