自己チューなアラサー転勤族主婦の妊娠日記
3月19日(火) その1

 午前4時20分起床。

 空腹でイライラして、なかなか寝付けなかった。

 起きた瞬間からお腹がすいている。

 ラムレーズンのフレーバーティに低脂肪乳を入れて飲む。






 空腹限界。



 夫がホワイトデーにくれた野菜チップのチョコレート掛けを、バリバリ食べた。

 五時半までにトイレも終えて、お風呂をいれる。


 入浴後、体重測定。

 昨日の夜(入浴前)からマイナス900g!


 いざ、名古屋!!



 午前8時半。レンタカーを借りて、ファミマに寄ってお茶とサンドイッチを買った。

 レタスサンドが食べたかったけれど、今日に限って売り切れ。代わりにたまごサンドを食べる。

「じゃあ出発するよ!」と夫。

 妊娠して良かった点は、車酔いしなくなったことだ。

 車の匂いや揺れで、30分も経たずに気分が悪くなる私が、先月、二泊三日の山口旅行の時、全く車酔いをしなかった。


 羊水のおかげ?

 よくわからないけど、いいことだ。






 と、思っていたのに。






 ……気分が悪い。


 寝不足と、野菜チップを貪ったせいと、さっきのたまごサンドがいけなかったのかもしれない。


 せっかくの旅行なのに。


「ちょっと寝てなよ」と夫。

 運転手の隣で一人だけ眠るのは気が引ける。

「大丈夫」

 と言ったものの、気づけば眠っていた。



 おかげで体調も少し回復。



 土山SAでトイレ休憩。

 山口旅行の時は、頻繁にトイレに行きたかったのに、今は全く出ない。

 たった一ヶ月で変化する身体に疲れる。

 水分を出せないと、確実にむくむ。

 運動やお風呂で無理やり汗を流さないと、また動けなくなってしまう。

 今回泊まるのは、ユニットバスしかない安いビジネスホテル。温泉なし。

 スーパー銭湯を探しておいてよかったと思う。




 そして。



 午前11時。

 矢場とん到着!!!


 店内には結構人が入っていて、私たちは三階の席に案内された。

 急な階段を息切れしながら上っていく。

 もう少し。頑張れ私。やっと席に到着。


 注文はもう決まっている。


『わらじとんかつ定食』



 料理が運ばれてくる。

 大きめのとんかつに甘辛い味噌がダラっとかかって、見るからに美味しそう。


 想像していた程とんかつは大きくなくてちょっと残念。


 でも、味噌かつをひと切れ食べると、ジュワッと肉汁が飛び出して、それが甘くて濃厚な味噌と絡まって……


 ひと切れで、ご飯三口はいける!


 夫は早速ご飯の大盛りを追加注文していた。

「M(私)も頼む?」と聞かれ、悩んだけれどやめておく。


 だって、この後はコメダ珈琲のシロノワールを食べるのだ!!




 に、しても、白米がこんなに美味しいなんて知らなかった。

 おかずを多めに食べて、ご飯との折り合いをつける。


 30分も経たずに完食!

「すごい並んでるよ」と夫。

 振り返ると、階段に長蛇の列が出来ていた。いつの間に。

 一階のレジまでずっと列は続いている。

 外に出ると、更に長い行列が。最後尾は一時間待ちくらいだろうか。


 二人で驚きながら「早めに来てよかったね」と旅の順調を喜んだ。



 腹ごなしも兼ねて、名古屋城へ。

 入館料(大人500円)を払い中に入ると、広々とした公園が広がっていた。

 金のシャチホコをカメラに収め、公園を歩いていると……


 名古屋城名物、名古屋おもてなし武将隊発見!

 あれは……


 徳川家康と、何やらお供の人。

 数人の列。

 家康公は記念撮影に応じていた。

 おもてなし武将隊は、信長や秀吉、前田利家なんかもいると、るるぶに書いてあった。

 他の武将もどこかにいるのだろうか?


 せっかくなので、徳川家康を遠くから隠し取りしておいた。

 しばらく広い敷地内を歩いたけれど、他の武将隊は見つからない。


 理由は……



 お土産屋さんの近くに看板があった。



『今日のおもてなし武将は、徳川家康です』


 なるほど、当番制だったのか。

「他の武将は戦に出てるんだよ」と夫。


 そう、なのかもしれない。


 更に公園内を歩くと、桜が綺麗に咲いていた。

 満開だ。

 ニュースで桜の開花が早まったと報道されていたけれど、その通り。

 今日の名古屋の気温は22℃。上着を脱いでも暑いくらいだ。


 桜を眺めながら「花見したいね」と私。

「たった今、花見てるじゃん」と夫。

「でもM(私)の花見は、花が咲いている場所で、露店を回って飲み食いすることだもんね」


 その通り。花より団子。


 特に、満開の桜の下で飲むビールは格別だ。


 どこまでもアル中な私。

 授乳の時はお酒飲んじゃいけないと書いてあるけど、守れる自信がない。





 名古屋城は空襲で消失後、昭和34年に再建されただけあって、かなり新しい印象を受けた。

 城内も美術館みたい。

 1階から7階まで頑張って階段を上る。

「エレベーター使おう」と夫。

 頑なに断る私。



 シロノワールを食べるため、このくらいの努力はしないと!



 とは言え、中の人(胎児)が重い。

 その上、わらじとんかつの栄養に喜んでいるのか、めちゃくちゃ蹴ってくる。

 近頃、中の人の蹴りとパンチは半端なく強い。

 蹴られると身体が揺れる。

 過酷な胎児生活により、彼は豪腕を身に付けたのかもしれない。



 約一時間の名古屋城見学を終え、車に戻る。

 個人的には姫路城の方が面白かった気がする。

 でも、天気も良くて、腹ごなしの運動にもなった。



 午後4時。

 ホテルにチェックインする前に、守山という場所にあるスーパー銭湯『竜泉寺の湯』に向かう。





 と、その前に。




「喫茶マウンテンをチラ見して行こう」と夫。


 名古屋名物、激マズ喫茶店。

 そのメニューは、「甘口抹茶スパ」「甘口バナナスパ」「甘口キウイスパ」「甘口イチゴスパ」などなど。

 麺がピンク色や緑色に発色していて、甘くて温かいスパゲティらしい。

 具は生クリームやイチゴ、キウイなど。

 当然果物も生クリームも温かい。だから、早く食べないと生クリームが溶けるのだという。


 るるぶの見出しは


「地球上最強の重食喫茶 キミは登頂できるか!?」


 怪しすぎる。


 喫茶マウンテンでは料理を「完食」することを「登頂」と言い、食べきれないことを「遭難」と呼ぶらしい。


 ますます怪しい。



 喫茶マウンテン到着。

 ちょっと古めかしい氷山の絵に、大きく赤でマウンテンと書いた看板。



「とりあえず、今日は通り過ぎよう」と夫。

 でも、興味津々といった感じ。


 インターネットでマウンテンを調べて「ひょえ~」「すげぇ」と騒いでいた。

 大学の頃だったら、絶対真っ先に行っている。




 今の私なら、結構イケるかもしれない。

 クリームソーダとかもあったし、そういうのを頼めばいいかも。

 ネットについていた写真では、クリームソーダの色が緑じゃなくて、なぜか赤い色をしていた。

 たぶん、飲める……はず。


 明日、体調が良ければ行ってみよう。



 体調が、良ければ。





































 











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