愛しの黒ライオン




「沙耶、牡丹ちゃんは未成年だから」


風斗さんは気を使っている。


「気にしないで行って来て下さい後片付けしときますから」


笑ってみた、なんだか泣きそうだ。


「風斗さん、牡丹ちゃんも、そう言ってるんだから獅子さんをつかまえて呑みに行きましょ」


沙耶さんの声を聞くだけでも苦しい。


「分かった。牡丹ちゃん、後片付けは明日でも出来るから、ちょっと疲れてるみたいだし部屋に戻って寝なよ」



< 380 / 510 >

この作品をシェア

pagetop