【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
何を訊いても答えてくれない辻宮に、苛
立ちを覚えながら、半ばやけくそでつい
ていく。
そしたら、クルッとこっちを向いた辻宮
が、怪訝な顔をして。
「何ブルドッグの顔真似してんだ?」
なんてきょとんとしてるから、瞬間私は
ブルドッグを越えて、鬼の形相になった
にちがいない。
「煩いわね!」
「お前、仮にもご主人様に……」
「何がご主人様よ!!いいから前見て歩
きなさい!」