【完】狼ご主人様と子羊ちゃん
そして、そんな洸太の後ろに立っている
のは───……。
「あ、斗真」
不機嫌そうに洸太を見下ろす、斗真だっ
た。
「洸太、どういうつもり」
「い、いや……つい口が滑りそうに…」
「俺、口軽い人間、嫌いなんだけど?」
その言葉には、洸太だけでなく私まで固
まってしまった。
だってそう言った洸太の視線があまりに
冷たくて、鋭かったから。
……こ、こわっ!
「……ご、ごめんて斗真!」
「洸太、キライ」
斗真に困ったようにすがりつく洸太と、
プイッとそっぽを向く斗真。
そんな二人を見てたら、自然と笑いがこ
ぼれた。
「ふふっ……」