ビロードの口づけ 獣の森編


 ジンの両手はクルミを抱えるようにして、胸を掴む。
 胸をもみしだきながら、ジンは背中に舌を這わせた。


「あ……」


 背中に走る刺激に声を上げると、ジンがクスリと笑うのが聞こえた。
 背中を唇とザラつく舌が滑る。
 時々強く吸い付かれたり、軽く牙を立てられたり、小さな痛みが走った。

 そのたびにクルミが声を上げて反応するからか、ジンは益々おもしろそうにクスクス笑った。

 やっぱり意地悪だ。

 舌と唇に翻弄されて、身体の真ん中がとろけ始めた頃、ジンが身体を起こしてクルミの腰を持ち上げた。
 自然と四つん這いの状態になる。

 ジンに向かってお尻を突き出しているのが恥ずかしくて、振り向こうとしたら、いきなり後ろから貫かれた。


「あぅっ……!」

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